『貧困研究』第12号

2014年7月

出版:明石書店
定価:1800円

編集委員

布川日佐史(編集長)
福原宏幸
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕

巻頭のことば

この息苦しさ――貧困と社会的偏見(松本伊智朗)

特別講演

 貧困研究――進歩・問題・政策(デビッド・ピアショ)

特集1 貧困政策を検証する――生活困窮者自立支援と子どもの貧困対策に焦点をあてて

 生活保護改革と生活困窮者自立支援法創設(布川日佐史)
 生活困窮者支援制度における「総合相談」の意義と展開――地域における新しい「支え合い」の創造に向けて(岩間伸之)
 子どもの貧困――奨学金問題の視点から(大内裕和)

特集2 家族・私的扶養・社会保障

 〈自活、家族扶養、社会的扶養〉をめぐる理解とその変遷――家族制度との関係で(蓑輪明子)
 扶養の権利義務の明確化と公的扶助制度との調整――ドイツ法の視点から(冷水登紀代)
 離別した父親の扶養義務の履行確保について――日本とアメリカの養育費政策(下夷美幸)
 生活保護における扶養調査の実際と課題(田川英信)

投稿論文

 京都市における緊急一時宿泊事業利用者の実態(加美嘉史)

投稿研究ノート

 生活保護受給者が利用する法定外施設の課題――届出/無届を規定する要因(後藤広史)

書評論文

 阿部彩著『子どもの貧困Ⅱ――解決策を考える』(大澤真平)

国内貧困研究情報

貧困研究会第6回研究大会報告(2013年11月9日(土)~10日(日)於:日本福祉大学名古屋キャンパス)
〈分科会〉
 「宿泊所をめぐる動向と課題」(村上英吾・松本一郎・後藤広史・山田壮志郎)
〈自由論題〉
 高齢者における相対的剥奪の割合と諸特性――JAGESプロジェクト横断調査より(斉藤雅茂・近藤克則・近藤尚己・尾島俊之・鈴木佳代・阿部彩)
 フィラデルフィア市におけるマイクロクレジット機関のケーススタディ(佐藤順子)

貧困に関する政策および運動情報

2013年7月~2013年12月(山田壮志郎/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)