『貧困研究』第16号

2016年7月

出版:明石書店
定価:1800円+税

編集委員

福原宏幸(編集長)
布川日佐史
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩

巻頭のことば

(阿部彩)

特集1 地域が抱える健康・貧困リスク問題への学術的視点

 健康リスクの地理的格差と居住地域の貧困(中谷友樹・埴淵知哉)
 地域のソーシャル・キャピタルと地域住民の健康(市田行信)
 リスク集積地域における貧困・剥奪・不健康と社会資源による共助的支援の展開(福原宏幸)
 生活時間の貧困(浦川邦夫)

特集2 死亡事件に見る貧困

 母子世帯をめぐる死亡事件と貧困(湯澤直美)
 高齢者の貧困状態(曽我千春)
 貧困と住み続ける権利、人権としての社会保障・生活保障(井上英夫)

シリーズ 生活困窮者支援の現場から 2

 刑事司法手続における貧困への対応(飯田智子)

書評論文

 山田壮志郎著『無料低額宿泊所の研究』(白波瀬達也)
 セルジュ・ボーガム著(川野英二・中條健志訳)『貧困の基本形態』(中村健吾)
 佐藤順子編著『マイクロクレジットは金融格差を是正できるか』(野田博也)

投稿論文

 公営住宅の集中立地地域に居住する福祉対象層の地域社会に対する認識(川村岳人)
 生活保護制度に対する厳格化志向の関連要因(山田壮志郎・斉藤雅茂)

国内貧困研究情報

 <貧困研究会第8回研究大会報告>
  (2015年12月12日(土)~13日(日)、於:九州大学箱崎キャンパス)
 〈分科会〉
  「フードバンクが生活困窮者支援に果たす役割:日本とフランスの事例から」(佐藤順子・角崎洋平・小関隆志)
〈自由論題〉
  (1)多次元の貧困が若年層の主観的厚生に与える影響: JSHINEデータによる分析(Wei WANG)
  (2)外国人労働者のソーシャル・キャピタルと健康・生産性: 結合型SCと橋渡し型SCの比較(浦川邦夫・Carl PAGE)
  (3)様々な貧困指標による貧困の測定:2000年代以降の貧困の推移(徳冨智哉
)

貧困に関する政策および運動情報

 2015年7月~2015年12月(山田壮志郎/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)