第10回研究大会

と き:2017年12月9日(土)〜10日(日)
ところ:大谷大学(京都市北区)
    京都市営地下鉄烏丸線 国際会館行「北大路」駅
    (JR京都駅から乗車時間約13分)


 
共通論題:子どもの貧困の現状と政策的課題の検討
 
 子どもの貧困対策法が2014年1月に施行されて3年余りが経過しました。この間、子どもの貧困率やひとり親の貧困率の高さが明らかになり、子どもの学習支援事業や子ども食堂などの取組が全国に広がりました。また、児童扶養手当(多子加算)の増額、給付型奨学金の創設など制度の一部改善も見られます。
 他方で、子どもの貧困についても最後のセーフティネットである生活保護においては、生活扶助基準(2013年から)、住宅扶助基準(2015年から)等が減額されました。
 現在、生活困窮者支援法と生活保護法、生活保護基準についての、2018年度からの一体的な「改革・見直し」を目指して、それぞれの関係する審議会等で検討が進められています。生活保護基準に関しては、有子世帯への給付(母子加算等)が検討の俎上に上がっています。
 今年の共通論題は2日間にわたって子どもの貧困について多角的に検討します。
 大会初日は、ひとり親家庭に焦点をあてて、その現状を明らかにするとともに、生活保護世帯の子どもたちの置かれている状況や、母子加算をはじめとする子育てについての生活保護基準の在り方などを検討します。
 2日目は、子どもの貧困調査(大阪府)や生活保護世帯の大学生についての調査(堺市)、また児童養護施設の子どもたちの現状等から見えてくる子どもの貧困について検討します。

12月9日(午後)
共通論題:子どもの貧困の現状と政策的課題の検討
-PART1 ひとり親家庭を中心に-

司会
吉永 純(花園大学)

報告
阿部 彩(首都大学東京)
 「ひとり親世帯の子どもの複合的不利:東京都「子供の生活実態調査」から」
林 明子(大妻女子大学)
 「生活保護世帯の子どもの見えにくい実状」
岩永 理恵(日本女子大学)
 「生活保護における子どもと保護基準 -最近の基準部会・母子加算をめぐる議論を踏まえて-」

年次総会
懇親会

12月10日(午前)
共通論題:子どもの貧困の現状と政策的課題の検討
-PART2 自治体調査や施設から見た子どもの貧困-

報告
嵯峨 嘉子(大阪府立大学)
 「大阪府 子どもの生活に関する実態調査から見える子どもの貧困」
桜井 啓太(名古屋市立大学)
 「生活保護と大学進学:生活保護世帯の大学生等生活実態調査(堺市)から」
木塚 勝豊(平安徳義会養護園施設長)
 「児童養護施設の子どもたちの自立と貧困」

12月10日(午後) 自由論題報告
志賀信夫(大谷大学)
 「社会的排除と貧困」
今野晴貴(一橋大学大学院生、NPO法人POSSE)
 「相談事例から見る生活困窮と労働問題の相互関係」
渡辺寛人(東京大学大学院博士課程、NPO法人POSSE)
 「貧困バッシングの構造」
大山典宏(立教大学大学院生)
 「生活保護制度における自治体ローカル・ルール
 ―全国都道府県及び政令指定都市における運用マニュアルの分析から―」
掛川直之(大阪市立大学/日本学術振興会)
 「出所者支援における既存の社会資源の活用:自立準備ホームの課題と展望」
白波瀬達也(関西学院大学)
 「あいりん地区に見る貧困の地域集中の功罪」


参加申し込み
参加をご予定されている方は、参加日別の出欠と懇親会の出欠を、以下のメール宛てにお知らせ下さい。

taikai-entry[ at ]hinkonken.org(送信時には[ at ]を@に置き換えて下さい)

お知らせいただくこと(コピペで○か×を記載してください)
・お名前(ご所属)
・会員区分    会員 ・ 非会員
・9日 研究大会  ○ ・ ×
・9日 懇親会   ○ ・ × 
・10日 研究大会 ○ ・ ×

なお、当日の参加費は1000円となります。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
 


お問い合わせ先
貧困研究会事務局
e-mail admin[ at ]hinkonken.org(送信時には[ at ]を@に置き換えて下さい)

第27回定例研究会

 第 27 回定例研究会では、2017 年 3 月に単著『〈自立支援〉の社会保障を問う: 生活保護・最 低賃金・ワーキングプア』を出版された桜井啓太さんをお呼びして、その内容についてご報告い ただきます。
 桜井さんは、地方自治体の職員として働いていた当時から、主に生活保護の現場に即した調査・研究を精力的に行い、数々の論文を発表してきました。本書はその集大成とも言えるもので あり、「〈自立>支援」の実践が、実際に支援される人びとや現場に何をもたらしているのかを 明らかにしています。
 「自立支援」という理念が社会福祉に及ぼした影響とは何か、現場実践に おける課題も含めて議論できればと思います。皆さんの参加をお待ちしています。

第27回定例研究会フライヤー



テーマ:〈自立支援〉の社会保障を問う

日時 2017年 8月19日 (土) 13:30〜16:30(受付開始13:00〜)
会場 日本大学経済学部 7号館9階 7092教室
報告者 桜井啓太さん(名古屋市立大学)

*会員以外の方も参加できます
*参加費無料
*事前の連絡は不要です

貧困研究奨励基金による研究助成の募集について

2017年4月1日
貧困研究会 会員の皆様
貧困研究会
代表 布川日佐史

 
 貧困研究会として、「貧困」に関わる調査研究に携わる研究者の連携と協力を促進し、貧困研究のさらなる活性をはかるため、昨年度「貧困研究奨励基金」を設置し、会員の研究助成を進めてきました。昨年度は5件の応募の中から、4件を採択し、優れた成果があがってきています。
 新年度の募集を始めます。会の予算の状況から、昨年ほどの枠は確保できませんが、特に、大学院生、ポスドク、若手研究者の方々の積極的なご応募をお待ちしております。
 なお、本基金は会員の皆様の会費および寄付で運営されております。今後の継続的な活動のため、寄付を通じてのご支援をお願い致します。

 
募集時期:2017年4月1日~2017年5月8日〔当日消印必着〕

決定時期:2017年5月下旬

助成金額:研究期間1年以内、10万円。2件を採択予定。
     (本年度は、研究期間2年の助成は募集いたしません。)

研究助成要項および申込書:添付書類をご参照ください。

応募要綱および申請書類:応募書類をご参照ください。

以上

 


応募先(問い合わせ先)
松本一郎(大正大学) i_matsumoto[ at ]mail.tais.ac.jp
※上記アドレスの[ at ]を半角の@に置き換えてください。

『貧困研究』第17号

2016年11月

出版:明石書店
定価:1800円+税

編集委員

福原宏幸(編集長)
布川日佐史
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩

巻頭のことば

(湯澤直美)

特集1 社会不安に揺れる欧州とアメリカ

 イギリス:行き詰った子どもの貧困対策(伊藤善典・阿部彩)
 フランス:フランス郊外貧困地区とスティグマ化(川野英二)
 フィンランド:ベーシックインカム実験案と社会政策の変化(五石敬路)
 EU:欧州における「再国民化」の動きと社会政策の変容(石田徹)
 アメリカ:アメリカにおける移民増加と生活困窮者支援策(木下武徳)

特集2 ホームレス問題は解決したか? ホームレス自立支援法の期限切れを前に

 特集によせて(後藤広史)
 ホームレス問題にとってのホームレス自立支援法(垣田裕介)
 ホームレス対策は生活困窮者自立支援法に移行できたか?(山田壮志郎)
 東京五輪に向けたストリートカウントの実施報告―ロンドン五輪の事例研究を交えて(河西奈緒・北畠拓也)
 コメント(奥田知志・小久保哲郎・稲葉剛)

シリーズ 生活困窮者支援の現場から 3

 誰もが何度でもやり直せる社会へ(川口加奈)

書評論文

 岩田正美著『社会福祉のトポス』(青木紀)
 林明子著『生活保護世帯の子どものライフストーリー』(岩田美香)
 福原宏幸・中村健吾・柳原剛司編著『ユーロ危機と欧州福祉レジームの変容』(高田一夫)

投稿論文

 「生活困窮者支援とフードバンク活動」(小関隆志)

注目すべき調査報告書

 日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計レポート」(2015年12月)・「子どもの貧困の社会的損失推計-都道府県別推計-レポート」(2016年3月)(大石亜希子)

貧困に関する政策および運動情報

 2016年1月~2016年6月(山田壮志郎/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)

『貧困研究』第16号

2016年7月

出版:明石書店
定価:1800円+税

編集委員

福原宏幸(編集長)
布川日佐史
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩

巻頭のことば

(阿部彩)

特集1 地域が抱える健康・貧困リスク問題への学術的視点

 健康リスクの地理的格差と居住地域の貧困(中谷友樹・埴淵知哉)
 地域のソーシャル・キャピタルと地域住民の健康(市田行信)
 リスク集積地域における貧困・剥奪・不健康と社会資源による共助的支援の展開(福原宏幸)
 生活時間の貧困(浦川邦夫)

特集2 死亡事件に見る貧困

 母子世帯をめぐる死亡事件と貧困(湯澤直美)
 高齢者の貧困状態(曽我千春)
 貧困と住み続ける権利、人権としての社会保障・生活保障(井上英夫)

シリーズ 生活困窮者支援の現場から 2

 刑事司法手続における貧困への対応(飯田智子)

書評論文

 山田壮志郎著『無料低額宿泊所の研究』(白波瀬達也)
 セルジュ・ボーガム著(川野英二・中條健志訳)『貧困の基本形態』(中村健吾)
 佐藤順子編著『マイクロクレジットは金融格差を是正できるか』(野田博也)

投稿論文

 公営住宅の集中立地地域に居住する福祉対象層の地域社会に対する認識(川村岳人)
 生活保護制度に対する厳格化志向の関連要因(山田壮志郎・斉藤雅茂)

国内貧困研究情報

 <貧困研究会第8回研究大会報告>
  (2015年12月12日(土)~13日(日)、於:九州大学箱崎キャンパス)
 〈分科会〉
  「フードバンクが生活困窮者支援に果たす役割:日本とフランスの事例から」(佐藤順子・角崎洋平・小関隆志)
〈自由論題〉
  (1)多次元の貧困が若年層の主観的厚生に与える影響: JSHINEデータによる分析(Wei WANG)
  (2)外国人労働者のソーシャル・キャピタルと健康・生産性: 結合型SCと橋渡し型SCの比較(浦川邦夫・Carl PAGE)
  (3)様々な貧困指標による貧困の測定:2000年代以降の貧困の推移(徳冨智哉
)

貧困に関する政策および運動情報

 2015年7月~2015年12月(山田壮志郎/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)