『貧困研究』第1号

2008年10月

出版:明石書店
定価:1800円

編集委員
青木 紀(北海道大学)※編集長
岩田正美(日本女子大学)
布川日佐史(静岡大学)
福原宏幸(大阪市立大学)
松本伊智朗(札幌学院大学)

創刊の辞 雑誌『貧困研究』創刊にあたって(青木紀)

海外からのお祝いのことば

アメリカより 先進国における貧困と不平等の理解が求められている(キース・キルティ/エリザベス・シーガル)
イギリスより 雑誌『貧困研究』によせて(デビッド・ピアショ)
ドイツより ドイツにおける貧困報告および貧困との闘い(ヴァルター・ハネッシュ)

特集 貧困研究の課題

貧困研究に今何が求められているか(岩田正美)
貧困解決に経済学はいかに貢献できるか(橘木俊詔)
貧困解決に社会保障法はいかに貢献できるか(菊池馨実)
貧困現象を空間的視点からとらえると見えるもの(水内俊雄)

小特集 生活保護と扶助基準

生活保護を問うことの意味―低所得層と生活保護層―(杉村宏)
今、なぜ生活保護基準を議論すべきか(布川日佐史)

この人に聞く 第1回

湯浅誠 反貧困運動の組織化と研究への期待(インタビュー:松本伊智朗)

書評論文

堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』を中心に―ジャーナリストの著作から学ぶ―(青木紀)
大山典宏『生活保護vsワーキングプア―若者に広がる貧困』―ワーキングプア問題に対して生活保護は有効か―(福原宏幸)

海外貧困研究動向

アメリカにおける貧困研究の動向―子どもの貧困についての計量分析を中心に―(阿部彩)

国内貧困研究情報

1 注目すべき調査報告書を読む 最近公表された研究報告書の紹介(松本伊智朗)
2 興味深い統計と数字の動きを見る 貧困急増の実態とその背景―いくつかの統計資料―(後藤道夫)

貧困に関する政策および運動情報

2007年1月~2008年7月(村上英吾/五石敬路/鳥山まどか/松本一郎)
「貧困問題」キーワード解説(小西祐馬)