『貧困研究』第20号

2017年12月

出版:明石書店
定価:1800円+税

編集委員

福原宏幸(編集長)
布川日佐史
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩

巻頭のことば

(杉村宏)

特別企画『貧困研究』20号記念座談会 日本における貧困研究を振り返って─ これまでの20年とこれからの展望─

特集 子どもの貧困の現状と政策的課題の検討 ─ 貧困研究会第10回研究大会共通論題より─

 企画趣旨と各報告の概要(吉永純)
 生活保護世帯の子どもの見えにくい実状 ─ 移行の困難さの背景を考える─ (林明子)
 生活保護と子どもの貧困対策 ─ 生活保護基準部会の議論からの考察─ (岩永理恵)
 大阪府 「子どもの生活に関する実態調査」 から見える子どもの貧困
  ─ 生活保護利用の有無に着目して─ (嵯峨嘉子・山野則子・所道彦・駒田安紀・小林智之)
 生活保護と大学進学
  ─ 生活保護世帯の大学生等生活実態調査(堺市)から─(桜井啓太・鷲見佳宏・堀毛忠弘)
 児童養護施設の子どもたちの自立と貧困(木塚勝豊)

シリーズ 生活困窮者支援の現場から 6

 広がれ、子ども食堂の輪 つながれ! ゆるやかなネットワーク
  ─ 子ども食堂の可能性は無限大─ (栗林知絵子)

書評

 葛西リサ著『母子世帯の居住貧困』(田宮遊子)
 金子充著『入門 貧困論 ─ ささえあう/たすけあう社会をつくるために』 (畑本裕介)
 丸山里美編『貧困問題の新地平 ─ もやいの相談活動の軌跡』(三宅雄大)

国内貧困研究情報

 貧困研究会第 10 回研究大会報告(2017 年 12 月 9 日(土)~ 10 日(日)、於:大谷大学)
<自由論題>
「社会的排除と貧困」(志賀信夫)
「生活困窮者の多様な困難と労働市場の関係についての考察
  ─ 民間生活相談事例の調査を手がかりとして」(今野晴貴)
 「社会保障代替としての債務─ 生活相談記録の分析から」(渡辺寛人)
「生活保護制度における自治体ローカル・ルール」(大山典宏)
 「出所者支援における既存の社会資源の活用─ 自立準備ホームの現状と課題」(掛川直之)
「あいりん地区に見る貧困の地域集中の功罪」(白波瀬達也)

 生活扶助引下げ 緊急声明およびその解説(吉永純)

貧困に関する政策および運動情報

 2017年7月~2017年12月(畑本裕介/五石敬路/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦)